エンジンレイトコード(3つの記号で表す)
1.トータルインパルス
燃焼持続時間中にエンジンが出す推力を合計したもの。Aを2.5ニュートン秒として、2倍になる毎にアルファベットをあてて表現する。(A=2.5→B=5.0→C=10.0)
2.平均推力
トータルインパルスを燃焼持続時間で割った値。固体ロケットエンジンは推力が一定ではないので平均推力として便宜的に推力を扱う。単位はニュートン。平均推力が大きいものは瞬発力が高く短い時間に大きな質量を加速できる。トータルインパルスが同じなら、平均推力が小さなものは、軽量の機体を長時間加速できる。
3.ディレイタイム
プロペラント(推進薬)が燃焼終了してから、エジェクションまでの時間。この時間で慣性上昇する距離が変化する。製作後初めての打ち上げする機体には比較的短いディレイタイムのエンジンを使う。この数字が大きいものは多段式で最終段に使うエンジン(紫ラベル)。0のものは多段式のブースター用エンジン(赤ラベル)。

エンジンの各部分
4.エンジンケース
推進薬やノズルなど複雑な構造を収めるケース。モデルロケット用のものは薄い紙を何重にも巻いて作ってあり、ショックや熱に比較的強い。また爆発せず穏やかな燃焼が進むように工夫がなされている。
5.エンジンノズル
噴射ガスの圧力や高温に耐えるよう、また保管時の熱や湿度の変化に耐えられるよう粘土を焼き固めて整形してある。この部分からイグナイター(点火用具)を差し込んで、エンジンを始動させる。
6.スロート
燃焼室で高圧高温になったガスが、効率よく加速され、超音速で噴射させるため、いったん絞ったあとなだらかに広げてある。このラバールノズルの形状は本物の宇宙ロケット原理と同じ。
7.燃焼室
固体ロケットは液体エンジンの様に推力をコントロールするバルブはないが、燃焼室の形状によって推力特性をコントロールする。モデルロケットの場合は端面燃焼方式とセミコア燃焼方式がある。
8.プロペラント
推進薬は小型ものは花火と同じ黒色火薬、ハイパワーロケット用がスペースシャトルSRBと同じコンポジット燃料が使われている。爆薬は一切含まれていないので穏やかで安全な燃焼をする。
9.ディレイチャージ
推進薬燃焼終了後、エジェクションチャージ(放出薬)が作動するまでの間ロケットが慣性上昇時間を与える。燃焼中は航跡煙が出るものもある。
10.エジェクションチャージ
モデルロケットが所定の高度に達したとき、エンジンを逆噴射させて、パラシュートなどの減速装置を放出作動させる。


テクニカルTIPsインデックスへ